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無二無三

『新選組を探る』、『川崎尚之助と八重』、『慶応四年新撰組近藤勇始末』、『慶応四年新撰組隊士伝』著者、あさくらゆうの公式ブログです。主に取材、調査、日常のことを記しています。 *当該ブログで掲載した画像の無断転用は固くお断り申し上げます。なお、論争の道具にすることは固くお断り申し上げます。*拙ブログについての問い合わせはTOPページよりメールでお願い申し上げます

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坂本龍馬の切手が一時発売中止!

 まずは新聞記事をご覧ください。

 これはサンメディアという企業が発案し、郵便会社の京都店(いわゆる京都郵便局)で発売されたものですが、これが問題でした。

 たぶん、こうした会社にとっては「やり逃げ商売」という感覚だったのでしょう。ブームが過ぎれば自然消滅しますから肖像権が切れているという感覚だったのでしょう。

 たしかに肖像権は例外を除き、死後50年に権利が消滅しますが、実は「所有権」というものが存在します。誰かの所有物を使用して商業目的とした行為を行えば問題が発生する場合があります。

 たとえば、文書であっても所有した文書を使用した場合、これらが適用され、使用承諾が生じる訳です。で、これは公立民間を問わず、掲載使用料がかかる場合があります。国文学研究書資料館の所蔵資料なんかがその好例でしょう。1カット3000円以上かかります。

 また、市谷柳町試衛館もドクロマークについて、小島資料館に掲載使用料を支払っております。こうして所蔵者の権利が守られているわけです。

 で、今回問題となったおりょうさん写真ですが、実は最初にその存在が確認できたのは昭和50年代前半な訳です。これらはおりょうさん本人かどうかの論議が未だに続いている訳ですから現在進行形ですが、昔から写真使用されていた訳ではありません。

 ちなみに今回問題になったカットは原版があり、記事に名前が出た井桜直美さんの所蔵物です。井桜さんも使用料を徴収しています。しかし、その問題となった会社は使用料を支払っていない訳です。

 これについて、当該会社は自身の持つオリジナル写真から起こしたということにしていますが、残念ながら、井桜写真のように鮮明な写真はなかなか存在しておりませんし、撮影した内田九一は古写真研究の対象となっていることから、その存在数もある程度の把握ができているそうです。

 なので、もし、訴訟となって追求された場合、この会社は説明に窮するのは自明の理な訳です。

 特に当該会社のHPを見ると、例の幕末維新の功労者が全員集合して撮ったとされるインチキ写真を堂々と販売しているということを考えると、歴史を研究する諸士にとってはこの会社の誠意に対し???となってしまうわけです。

 本来ならモノクロ画像をカラーに変えるという技術を売りにしていたはずのようですが、なにを勘違いしたのか、「やり逃げ販売」を始めたことを遺憾に感じます。

 なお、おりょうさん写真はその発見されたのが昭和50年代ですから、いかなる書籍にも掲載はありませんので、「どこかの書籍からの引用」という理屈は通りません。

 ブームにともない、本当に「やり逃げ商売」をしている方が多いですが、本当に残念な出来事です。

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Comment[この記事へのコメント]

インチキ写真 

上野彦馬歴史写真集成(馬場章編-渡辺出版)に於いて、「フルベッキと塾生たち」写真の一考察 倉持基氏の論文が掲載されており、
>例の幕末維新の功労者が全員集合して撮ったとされるインチキ写真
の内、32番の岩倉具経と40番の岩倉具定はビンゴのようです。(上野彦馬歴史写真集成 102pより参照)
但し、かの会社が先行研究を確認しているとは思えませんがね。

それにしても、
>国文学研究書資料館の所蔵資料なんかがその好例でしょう。1カット3000円以上
というのも高すぎまするなあ。私のようなボンビー書生にはとてもとても手に負えませんv-12

なお、上野彦馬歴史写真集成はウルトラお勧め本です。私は奥羽鎮撫振遠隊の新旧混在の軍装姿がカッコエエので、つい衝動買いしてしまいました。無論、フルベッキとお弟子さんの写真もクリアーに掲載されております。
  • 名無しの権兵衛 
  • URL 
  • at 2010.07.23 23:23 
  • [編集]

すみません(汗 

上の名無しの権兵衛 は私です。名前を入力したのに消えてしまったのでしょうか?大変申訳ありませんでした。
  • 梅痴鴉 
  • URL 
  • at 2010.07.23 23:26 
  • [編集]

了解です 

梅痴鴉さま、コメントありがとうございます。

倉持さんも若い方で、かなり凄い方ですが、もともとこの写真の第一人者がおり、このフルベッキ写真については悪用の過程やら、真の撮影の目的やらはこの講演で解るかと思います。

http://harunoya.blog.so-net.ne.jp/2010-07-01

どちらにしましても、写真資料についてはけっこう図書館で充実していますのでよく利用させていただいております。

でも、掲載使用は慎重にしなければいけない、という好例となりましたね。私も常々気をつけています。
  • あさくらゆう 
  • URL 
  • at 2010.07.23 23:32 
  • [編集]

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お竜の写真 No4

21日の京都新聞夕刊で掲載され、他社が後追い取材したニュース「龍馬切手、販売中止。」について。

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