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無二無三

『新選組を探る』、『川崎尚之助と八重』、『慶応四年新撰組近藤勇始末』、『慶応四年新撰組隊士伝』著者、あさくらゆうの公式ブログです。主に取材、調査、日常のことを記しています。 *当該ブログで掲載した画像の無断転用は固くお断り申し上げます。なお、論争の道具にすることは固くお断り申し上げます。*拙ブログについての問い合わせはTOPページよりメールでお願い申し上げます

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小説は史実とは違なり

 こうして歴史関係を執筆してますと、けっこう???という出来事に多く遭遇します。普通一般に読めばそのままスルーすることが、意外に作家の創作だったりすることを多く認めます。その作家さんがノンフィクションなんか書いていたりすればなおさらです。こうして読者も騙されて、正史が違う方向へ進んでしまうことも多く存在します。

 たとえば、

①沖田総司の母親の名前
 これには少し悪意があったことが起因して、新選組の「都市伝説」になって、騙される人も多い内容です。

 ことの発端は釣洋一氏の著書、沖田総司の手記(1980・新人物往来社刊)から起因しています。

 これは釣氏本人から聞いた話ですが、釣氏は最初から小説として書いたそうです。

 そのため、沖田総司の母親を書くときに総司の姉、ミツキンの一文字を採って、

「沖田ミキ」という人物が創作された訳です

 ここで問題が起きました。釣氏はノンフィクションでも沖田家については研究発表している方で、このときの本も同様な装丁だったのです。そのため、この著書をベースに、京都の故N氏がなんと……

沖田家の親類書を作ってしまったのです

 それが、いかにも騙されやすい内容でしたから、なおさら問題となりました。そのために平成22年の現在においても一種の「都市伝説」のような状態になっています。

 ちなみにこの「親類書」、実際に各種の親類書を見ている研究者なら、矛盾にすぐ気がつきます。それは「女性の俗名は親類書には書かない」ということです。ですので、この時点で偽書とわかるわけです。

②坂本龍馬の妻、おりょうの一件
 最近、話題に上るのですが、お龍は龍馬が謀殺された後、土佐の菅野覚兵衛宅にいたのですが、いつしか東京へ出て、のちに横浜を経て、西村松兵衛と結婚するわけです。

 ここでけっこう阿井景子氏の>「龍馬の妻」が引用されていたりします。実は阿井さん曰く、これは

創作です。

ときっぱり言っています。「龍馬のもうひとりの妻」も同様です。ちなみに千葉さな(千葉佐奈)の妹が清水小十郎に嫁ぎ、小十郎が死去後、妹が馬車に轢かれたのも

創作です。

 ですので、清水小十郎の出自、関宿藩も鳥取藩も嘘です。阿井さんから直接聞きました。
 なので、阿井さんは「龍馬と八人の女性」(2009・ちくま文庫)を読んでください、と申されています。

 こうして2例だけ挙げましたが、実際、幕末の人気ヒーローはけっこう脚色されている、ということです。皆様は騙されないようにしてくださいね(笑)

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Comment[この記事へのコメント]

NoTitle 

川西正隆のことですね。
新選組関係ではこのような偽資料まで作成する人多いですね。
  • 名無しの権兵衛 
  • URL 
  • at 2010.04.13 11:10 
  • [編集]

あらら… 

イニシャルをあえて変えたのですが、バレちゃうものなのですね(汗)
最初は本当のことを書いていた人も、チヤホヤされる内に創作してでも有名になりたい、と思ってしまった典型例でしょうね。
それでもお龍、さな子、千葉家についても意外に多いのには驚きましたが……。
  • あさくらゆう 
  • URL 
  • at 2010.04.13 11:21 
  • [編集]

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