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『新選組を探る』、『川崎尚之助と八重』、『慶応四年新撰組近藤勇始末』、『慶応四年新撰組隊士伝』著者、あさくらゆうの公式ブログです。主に取材、調査、日常のことを記しています。 *当該ブログで掲載した画像の無断転用は固くお断り申し上げます。なお、論争の道具にすることは固くお断り申し上げます。*拙ブログについての問い合わせはTOPページよりメールでお願い申し上げます

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風説の流布~過去記事より

「出来事・つぼやき」2006-01-27 15:43:22・2006-01-29 22:44:46(若干加筆修正)より


この言葉を聞いて、"風説"という言葉がすぐに浮かんだのが新選組研究書です。過去にある風説をいかにも真実のように書いている例をいくつか挙げてみると、

①平間重助岩手死亡説

②新見錦立石林之助暗殺説

③流山「長岡屋」説

④市村鉄之助西南戦争戦死説

があります。


①は「新選組剣豪秘話」の「芹澤鴨」の最期のほうに記された内容です。平間は明治23年に養蚕教師をしており、江刺人首で亡くなったというものです。しかし、これには著者である流泉小史でさえも疑義を文章に書くほど怪しげな話と触れているにもかかわらず、新選組の研究書には「怪しげな話」ということにはまったく触れず、平間を岩手で死んだことにしてしまった。


②は船山馨の小説、「幕末の暗殺者」に所収されているエピソードです。これを誰かが真実のように掲載したことから、「新選組銘々伝」の"新見錦"のエピソードに挿入されている。なかには「小説」と知りながらも引用している研究家もいる始末です。


③はかの著名作家、司馬遼太郎氏が流山で取材した際に聞いた、「ナガオカという酒屋」から来ています。司馬はそれを小説上で「長岡屋」と記したのです。これが長岡屋の語源なのです。しかし、これを新選組研究家はなにも疑いもなく「長岡屋」があったかのように記している。まったく地元で調査をしていないことが解ります。


④は「今昔備忘記」(佐藤俊宣)に間違いな"風説"と記されています。

この「西南戦争戦死説」は佐藤家に伝わるものなのですが、それが「慎斎私言」にも引用されています。しかし、これには「或は言う」ということで書かれており、基本は前言にある「不知其安否」(その安否は知らず)なのです。

いわゆる新選組研究者はこの"風説"をなんら疑いもせず、いかにも真実のように著書に記している。これこそが風説の流布になるのではないでしょうか?

 私は基本的に何かをテーマに執筆する場合、必ず通説の語源を調査するのですが、こと新選組研究に関する限りにおいて、語源すらもない研究家の推論が語源となっているのもあり、その語源もなんら確証もないのに、後には史料にあるごときに書かれている。それが現状です。



 最近のファンのなかには、このような新選組研究者には騙されず、自己で調査して、呆れるとしてHPに掲載するケースも多いようです。

 このようにファンに見透かされる研究家にならないよう、私も努力したいと思います。



*追想:上記のテーマを採りあげて、3年を過ぎました。このうち①や②はすでに忘れられた存在となり、③も最近では「鴻池」として採りあげられるようになりました。それでも④については意図的な操作もあり、たぶん浅田次郎の小説に使われてしまい、史実のようにされてしまうでしょう。また、この記事の一部は割愛いたしました。


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Comment[この記事へのコメント]

ほっとしました... 

新見錦の立石林之助殺害について、某氏の著作に名前が出てきていたのですが、どれも出所不明と書かれていて、気になっていましたが、風説とわかって安心です。これからは気をつけて読むことにします。 P.S. そういえば、新見を新家粂太郎とみる説がありますが、新家粂太郎がしたことがわかりません... 新家粂太郎のことが書かれている本ってありますか?
  • 錦 伊織 粂太郎? 
  • URL 
  • at 2013.10.27 17:28 
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管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  •  
  •  
  • at 2013.11.02 21:41 
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小説 

錦 伊織 粂太郎?さま、コメントありがとうございます。
 新家粂太郎自身は水戸藩の関係史料で名前を見ることができます。おおまかな流れは『日野市立新選組のふるさと歴史館叢書第二輯』で理解できるかと思います。

鍵付きさま、相馬主殿の元姓は船橋です。
  • あさくらゆう 
  • URL 
  • at 2013.11.03 01:28 
  • [編集]

出所をしっかり! 

酷いですね。 平間や新見のしたことがわからないとはいえ、小説や子母澤寛以下に信憑性のない本まで信用してしまうとは...今の歴史本でも、芹沢鴨が姉小路公知の妾を寝取ったとか、新見錦が佐伯又三郎を斬ったとか、出所が全く不明の情報を載せ、しかも断言している本がたくさんあります。おそらくや小説やネットの有象無象を載せているのでしょうが、いい加減にしてほしいですね。
  • 赤トンボ 
  • URL 
  • at 2013.11.03 10:06 
  • [編集]

レベル 

赤トンボさま、鍵付きさま、コメントありがとうございます。
 新選組んついては、そういうレベルなので、宮地正人、松浦玲に酷評されて現状に至っております。
  • あさくらゆう 
  • URL 
  • at 2013.11.05 06:36 
  • [編集]

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