QLOOKアクセス解析

無二無三

『新選組を探る』、『川崎尚之助と八重』、『慶応四年新撰組近藤勇始末』、『慶応四年新撰組隊士伝』著者、あさくらゆうの公式ブログです。主に取材、調査、日常のことを記しています。 *当該ブログで掲載した画像の無断転用は固くお断り申し上げます。なお、論争の道具にすることは固くお断り申し上げます。*拙ブログについての問い合わせはTOPページよりメールでお願い申し上げます

Entries

手抜きと陰謀めいた参考資料

13日
4:00、就寝。就寝前に産経新聞の朝刊に坂本直の記事が掲載されておりました。

10:30、起床。腹痛のため、外出できる体力はナシ。

 その後、何度か寝込み、夜になると、もう1本の記事がネットニュースとして流れました。

で、

 今回、坂本龍馬に宛てた『北辰一刀流長刀目録』の記事に関連した参考資料を拝読しました。これについて批判をいたします。

 今回は細かくやるよりも、確実な部分で説明します。
『千葉佐那』で説明される千葉三姉妹の長女についてですが、これがそもそも

捏造です。

_DSC2016.jpg
 戸籍を書証類として提出して作成された『明治36年民事判決原本』(国立公文書館つくば分館蔵)にはっきり

二女と記載されております。

IMG.jpg
 千葉の名灸では長女は梅尾としております。鳥取藩政史料に『梅尾』が長女とする史料も存在し、藩の公式文書でも確認が取れます。

110210文京区真珠院千葉家墓所01 (1700x1275)110210文京区真珠院千葉家墓所08 (1111x1700)
 梅尾さんは横浜の本牧で暮らし、養子を迎え、大正3年に死去しております。菩提寺は文京区の真珠院にあります。

 この梅尾さんのエピソードは軽く『ある社会主義者の半生』(鈴木茂三郎)で触れられております。二代目日本社会党書記長を務めた鈴木茂三郎氏の後妻が、実は千葉梅尾さんの孫にあたります。

 ほか、五女のはまさんのお孫さんが熊木慶忠さんで、北辰一刀流玄武館の顧問でおられます。このように、三姉妹ではないのです。

 そして今回のこの文言について、不快の念を示したのは、公表者がその事実を知りながら記述したという1点に尽きるでしょう。過誤や過失なら何ら問題なく、粛々と次回の論文等で修正していただければ良いのですが、こうして知りながら構成・発表したことに悪意を感じます。

 ともあれ、宮川氏自体が公文書を基に構成してないことは一目瞭然で、鑑定したとされる免状自体も千葉定吉が発給していない免状と比較するという手抜きが行われたことも驚愕に値します。千葉定吉が発給した免状は西日本では鳥取県立博物館田中家文書で良質な比較検討が出来る免状が存在します。そしてその存在を公表者は存じていた筈です。

 このように、あまりにも学術研究者らしくない参考資料に驚愕を覚えるだけでなく、虚偽事実が世に浸透することを懸念し、ここに遺憾の意を表明いたします。

 ただし、北辰一刀流長刀目録自体はあまり見れる免状ではないので、貴重と言えましょう。『白刃取』、『水玉』は薙刀(長刀)の技として技法がわかる内容です。千葉周作の玄武館本家で確認できない免状ですが、千葉定吉からは出したという傍証があります。そうした意味で、多くの長刀目録が発見されることを期待申し上げます。

人気ブログランキングへ
よろしければクリックご御力お願いします

にほんブログ村 歴史ブログ 幕末・明治維新へ

スポンサーサイト
  • TB(-) |
  • CO(-) 
  • [Edit

Menu

プロフィール

Author:funnya
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新記事

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード